診断機能を搭載した高性能新形電磁流量計

摘要

電磁流量計は1958年の発売以来、多くの技術開発、改良を積み重ねてユーザのニーズに応えてきた。電磁流量計のコア技術である励磁方式は測定流体中のスラリー分による出力信号のハンチング、低導電率流体により引き起こされる流体ノイズ、管内壁への流体付着による指示誤差の発生などを解決する上で重要なテーマであり、これを解決する目的で商用電源を使用した交流励磁から矩形波励磁へと進化し更に二周波励磁方式へと発展してきた。 横河電機では1988年に世界で初めて二周波励磁方式のADMAGを開発し多数のユーザへより使い易い電磁流量計を提供してきたが、今回、前述のノイズ問題をさらに低減させるため拡張二周波励磁方式のAXF シリーズを開発し2003年7月に発売した。以下にこの新形電磁流量計の特徴、ならびに新技術について説明する。