PMC(Perfect Magnetic Conductor)特性を有する人工磁気導体(AMC;Artificial Magnetic Conductor)を反射板として利用することにより,アンテナの高利得化が実現できる.しかしAMC反射板の構成は,使用するアンテナ毎に設計を行っており,設計法や最適構成については明らかにされていない.本報告では,AMCの素子配置数と配置法に着目し,最も高い指向性利得をもつAMC反射板付ダイポールアンテナの構成を明らかにする.検討の結果,反射板上にAMCの素子を5×8素子配置することで地板の大きさによらず最も高い指向性利得が得られることがわかった.またAMCの素子が多すぎると,指向性利得が低下すること,およびその原因は電流分布の位相の乱れであることも明らかにした.さらにAMCの素子の配置法を工夫することにより,最大で約12dBiの指向性利得が得られることがわかった.
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