屋内LOS環境におけるアンテナ間隔とMIMOチャンネル特性

摘要

筆者等は、スタジオやホールなどの屋内で利用する低遅延·高画質·移動しても途切れないHDTYワイヤレスカメラの研究開発を行っている。 周波数として広帯域が利用できるミリ波帯を用い、伝送方式としそ周波数利用効率の高さと屋内多重伝搬路のマルチパス耐性が高いMIMO-OFDM方式が有力と考えている。 このシステムを運用するにあたり、複数の送信アンテナと受信アンテナを如何に効率的に配置するかは重要な課題である。 今回、アンテナ配置によってLOS環境におけるMIMO復調後のSNRを評価パラメータとしたMIMOチャンネル特性が、空間的にどのように分布するかを知るために、送信2系統、受信2～4系統のMIMO-OFDMシステムについて、直接波のみと1回反射波まで考慮したレイトレース·シミュレーションを行い、アンテナ配置とMIMOチャンネル特性の空間分布の関係を定性的に把握できたので報告する。