森林、林業、木材産業の現場から 「九州国の木材自給率は何% 」

摘要

林業地といわれる日田市は大分県ではあるが、山頂が福岡県と熊本県に隣接しており、市中心部を流れる筑後川は北部九州四県を流れて有明海に注いでいる。木材製品の出荷先は福岡市や北九州市にその大部分を依存している木材集散地である。私は、その大分県日田市にて国産材の製材工場を自営している。祖父の代からの製材業であり、生まれたときから製材機の騒音を子守唄として育った。ご承知の通り、平成一二年(一一〇〇九年)一二月、我が国の森林、林業を再生する指針となる「森林.林業再生プラン」が策定され、「一〇年後の木材自給率五〇％以上」を目指すべき姿として掲げてある。用途別利用量として製材用林.パルプチップ材.合板用材.その他に分けられて数的目標値が設定されている。