平成22年度多項目実用参照物質委員会報告

摘要

昨年度、平成22年2月19日JCCLS常任理事会で標準物質戦略検討委員会およぴJCCLS/ JACRI標準化事業会議の発足が承認され、平成22年3月8日に第1回標準物質戦略検討委員会が開催され、多項目実用参照物質プロジェクトが立ち上がった。日常の臨床検査測定値の標準化は標準物質や基準測定法の設定だけで達成させることは難しい。そのため、上位の標準物質の値を日常の臨床検査に適正に伝達する機能を有する多項目実用参照物質を作製し、標準化の実践に活用することで全国の病院間の測定値差を縮小させる、すなわち、全国どこの病院で検査しても同じ検査値が得られること（検査値の統一化）を目的とする。