ブプロピオンの禁煙補助作用における脳内報酬系ドパミン神経の関与: 脳内自己刺激実験と脳内透析実験の検討

摘要

【目的】ブプロピオン(BUP)はノルアドレナリン、ドパミン(DA)再取り込み阻害作用とalpha4beta2などのニコチン(NCT)受容体の遮断作用を示し、欧米では抗うつ薬や禁煙補助薬として使用されている。本研究は、BUPの禁煙補助作用の機序を明らかにするために、NCTの依存性と関係するNCTによる脳内報酬系刺激作用に対するBUPの効果を脳内自己刺激(ICSS)実験を用いて行動薬理学的に検討し、その神経学的機序として報酬系DA神経への作用を脳内透析実験にて検討した。