蛍光プローブ開発秘話その2～夏秋冬春～

摘要

ちなみに, 彼の研究室の至上目的は "to fundamentally change the paradigms of science"だそうだ.人々の生活に（すぐに）役立つ研究が求められている昨今の日本であるが, 私は敢えてすぐには役に立たないけれども, 私にとって"おもろい"と思える研究を続けたい.そのような考えに基づき, Phamret以降も, 世界で一番蛍光波長が短い群青色蛍光タンパク質Sirius9),世界で一番高感度なCa2+センサーcameleon-Nano10),世界初となる赤や青などの蛍光を発するCa2+センサーGECO11)など,"おもろさ"と世界一?世界初にこだわった"作品"を私たちの研究室は生み出してきた.しかしじつを言うと"おもろい"度はまだまだである.今回は誌面の都合で紹介はできなかったが, 「少数性生物学」にこそ未曽有の"おもろい"ことが潜んでいると確信している.それについてはまたいずれ.（つづく）