出芽酵母20Sプロテアソーム形成に関わるシャペロン複合体Dmpl／Dmp2の立体構造解析

摘要

生体内では，タンパク質が単独で機能するのではなく，複合体を形成して機能する例が数多く知られている。 20Sプロテアソームもそのような分子であり，約′750kDaもの大きさを持つ複合体型のタンパク賀分解酵素である．20Sプロテアソームは古細菌から存在し，真核生物にも保存されている．古細菌の20Sプロテアソームは，7つのαサブユニットと7つのβサブユニットがそれぞれリング状の構造体を形成し，これがα7β7β7α′7のように重なって棒状になっている.