一般均衡理論における超過需要差分方程式の周期点集合に閲する有限被覆最終一様漸近安定性

摘要

本論文では，ワルラス経済理論における財の需要·供給量から決まる超過需要関数を，森嶋［1a］に従って－述べる．第2章では，価格は一一億単位期間ごとに変動観測されるモデルにおいて，財が交換流通する市場における超過需要関数から価格調整差分方程式を導く.第3章では，差分方程式の解が最終的有界被覆一億漸近安定であることを，常微分方程式の解における大域軒一様漸近安定であること［3，4］と同様に定義し，最後に差分方程式の解が最終的有界被覆一億漸近安定であるための判定と今後の研究課題を述べる．