外部団体（公益社団法人）と連携した土砂災害防止学習会の取り組み

摘要

島根県は，世界遺産の石見銀山や国宝·松江城など観光資源に恵まれている一方，大半が中山間地域で土砂災害危険箇所が全国2番目に多い。このことから，土砂災害防止のソフト対策の一環として，保育園や小·中学校，高等専門学校，自治会などに対する啓発·普及活動である「土砂災害防止学習会（以下，学習会)」を出前講座形式で積極的に実施しており，平成24年から3年間の開催数は約270回，参加者は約13,000人の実績があります。近年，地球温暖化に伴う局所的豪雨などによる土砂災害が頻発し，その激甚化が顕著ですが，県西部でも平成25年に土石流·がけ崩れが多発し，家屋等に大きな被害が生じました。