土砂災害警戒情報を補足する情報

摘要

まず,土砂災害警戒情報から説明しますと,同警戒情報は都道府県の砂防部局と気象庁が共同して発表する防災情報として平成19年度より全国運用が始まりました.平成20～22年度では,年平均約1, 000回の土砂災害警戒情報が発表されました.土砂災害警戒情報は図-1に示すフローで伝達されます.都道府県及び地方気象台は,約5kmメッシュごとに,縦軸に60分間積算雨量,横軸に土壌雨量指数をとった土砂災害発生危険基準線（CL）を,過去の土砂災害発生?非発生雨量データをもとに設定しています.気象庁のレーダーアメダス解析雨量,土壌雨量指数をリアルタイムで計測し,短時間降雨予測を用いてスネークラインが数時間後にCLを超えると想定される場合に,土砂災害警戒情報を発表することになります（図-2) .