LMCS2002の報告

摘要

計算機代数の大御所Bruno Buchberger教授の60歳を祝賀するシンポジウム"Logic，Mathematics and Computer Science：Interaction"が、同教授が設立されたRISC－Linz（Rcsearch Institute for Symbolic Computation）で10月20日～22日に開催された（因みに教授の誕生日は10月22日）。 本年6月末にギリシャで開催されたACA2002で宣伝ビラを見た聾者は、何とか参加したく、数理研で昨年末に発表した「分割征服法による整数有理数変換」に手を加えて投稿したところ受理されたので行くことができた。 今回の出張も旅としてはきついものだったが、それは後述することにして、まずは会議全体の様子と印象に残ったいくつかの講演について報告する。なお、帰国後に入った情報では、Buchberger氏は10月31日をもって大学教授としての職を終えられたそうである。