ラットの条件牲場所選好を用いたニコチンとメタンフユタミンの報酬特性の検討　慢性ニコチン前処置の効果

摘要

ニコチンは，たばこに含まれる主要な薬理酒性物質であり，ヘロイン，コカイン，アルコールなどと同様に，依存性を有する（Stolerman＆Jarvis，1995）。 多くの依存性薬物が強い報酬特性を持つことから，ニコチンについてもその報酬特性が検討されてきた。 たとえば，ニコチンはヘロイン，コカイン，メタンフエクミン（MAP）ほど顕著ではないものの，ヒト，サル，ラットにおいて自己投与される（Corrigall　 ＆　 Coen，1989；Henningfield　 ＆　 Goldber‰1983；Rose　 ＆Corrigall，1997）。