室内力ビ汚染の制御技術に関する研究一要素技術の概要一

摘要

竣工時や竣工後1年にも満たない建物内部でカビが発生する傾向が增加している。建物内でのカビの研究は多いが,実態調査に関する事例が多く,カビ制御を目的とした研究は少ない。カビの制御,対策に関する情報は,食品分野では多いものの,建築分野にそのまま適用するには課題が多い。そのため,建物の室内カビ制御を目的に,「測定診断」,「建材選定」,「予測評価」,「除去対策」の4方向から研究に着手し,4つの要素技術を確立した。これらの技術を相互に作用?展開することで,室内カビを制御することが可能となる。今回はこの4つの要素技術の概要について紹介する。