我々は,電力線(PLC)と無線(RF)が混在したネットワークにおいて,それらの異なる通信媒体を相互補完的に用いて効率的に通信を行うための通信プロ、トコルとして相互補完通信プロトコル,MCCP (Mutually Complementary Communication Protocol)を提案,開発した。我々はMCCPのルーチングプロトコルとして,センサネットワーク向けのルーチングプロトコルとして標準化が進められているRPL (IPv6 Routing Protocol for Low power and Lossy networks)を適用し,MCCPが前提とするPLC/RF混在環境においても適用可能な経路指標の算出方法について検討し,これを評価した。評価の結果,HgELOパケットから算出される通信成功率と,受信パケットの物理特性から算出される通信成功率を組み合わせで使用することで, PLC/RF混在環境においても高い通信信頼性を達成できることを確認した。
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