材料屋から見た7th ICTP国際会議

摘要

筆者の主な研究分野はマグネシウム合金やアルミニウム合金等の軽量金属に関する組織制御と特性評価であり，塑性加工は門外漢である。 しかし，塑性加工に関する国際会議があると聞いてすぐに申し込みを決めた。 その理由は，自分の研究成果について塑性加工の専門家のご意見をお聞きしたかったのが第一であるが，それ以外に塑性加工の研究開発動向に興味があったからである。 今は材料研究にどっぷり浸かっているが，大学では塑性加工の研究室に所属していた。 その関係から,材料開発において塑性加工分野はきわめて重要であり,常にアンテナを張っておく必要があると考えている。 実際に7th ICTP国際会議に参加してみると，多種多様な講演がありどれを聴こうか迷うほどであった。 聴いた講演の中で，門外漢の筆者がコメントできるものは少ないが，ここでは筆者が特に興味を持って聴いた〈Stlper Plasticity〉，〈Micro Forming〉，〈Materials〉の3つのセッションについて，（独断と偏見の）感想を述べたい。 なお，途中で抜けたりしてすべての講演を聴いたわけではないので，貴重な講演を聞き漏らしている可能性があることをあらかじめご了解原酌1たい。