インナーロール併用方式のエクストロールフォーミングによる6角形角鋼管のコーナー部の断面形状

摘要

（1) インナーロール併用方式のエクストロールフォーミングにより円管菜箸から再成形される正6角形角鋼管（製品）のコーナ一部の外曲率半径は，通常のエクストロールフォーミングの場合よりもかなり小さくなる。本研究範囲では，その値はインナーロールの先端半径が小さく，インナーロールによる有効拡管率が大きく，製品のリダクションが大きいはど小さくなる．（2）製品のコーナ一部の増肉率は，製品のリダクションが小さい場合ではインナーロールによる有効拡管率の増大とともに減少するが，製品のリダクションが大きい場合では逆に増加する。 本研究範囲では，その値はインナーロールの先端半径が小さい方が小さくなる．（3）いずれの成形条件の場合もV型上下ロールのスロートに位置するコーナー部よりもフランジに位置するコーナ一部の方がコーナ一部中央の外曲率半径は小さく,増肉率は大きくなる．