金属間化合物相の相分離組織

摘要

金属間化合物は相分離型合金にとって無くてはならない相であり，その形態制御は材料組織学の重要な課題である，このような2相組織ではしばしば，新たな相分離（析出）が生じ独特の組織形態が現れる．この現象の始まりには金属間化合物相の準安定性（不安定さ）が，またその進展には弾性効果が関与しており，形態変化の挙動から組織制御に対する新たな考え方が示唆される．