非定常運動転自動化支援システムの反応器切替え作業への適用

摘要

三菱化学（株）水島事業所では超安定プラントの実現，および少人化を目指しTPM活動を通じてさまざまな施策を実施し確実な成果を収めている。しかし，プロセス·アラーム対応，機器·プロセス·制御の異常，外乱対応などの緊急操作やスタート／ストップ，グレード変更，設備の切り替え，洗浄工程などの非定常運転は，依然として運転員主体で運転されており，これがプラント安定化，少人化のボトルネックとなっていた。 これらの運転領域には，運転員のスキル差による運転品質のムラがあるが，もし熟練運転員の運転ノウハウをもって高レベルで均質化（＝自動化）できれば安全性向上，少人化はもちろんのこと運転時間·製品品質·原材料·ユーティリティの各ロス削減によりトータルオペレーションコストの改善が期待できる。