アルミ·アルミ合金のの最新プレス成形技術：アルミ合金のプレス加工用潤滑剤

摘要

地球環境問題を起点とした自動車低燃費化の一つとして軽量化素材であるアルミニウム合金によるボディ化や部品化が検討あるいは実施されている。 これらは主として5000系の合金板が適用されている。 軟鋼板（SP材）より軽量である反面、成形性、形状凍結性、耐すりきず性が劣る点でプレス成形においては難加工材科といえる。 すなわち、全伸びが60～70％、r値が50％、ヤング率が30％、硬度が60％とSP材に比べ低い。 このため、深絞り性が悪いこと、ボディしわやへこみが出やすいこと、スプリングバックが大きいこと、材料にきずが付きやすく、また金型へ移着しやすいことなど材料固有の問題がある。 プレス加工油の観点からは、高い限界絞り比（L．D．R）を得るため高粘度油を使用する場合にはr値に起因するフランジしわが増大するため、ビードが必要となり、結果的に絞り比を向上できない。 また後工程の洗浄において、アルミニウムはアルカリや酸に弱いため洗浄力の弱い中性洗浄剤を適用せざるを得ず洗浄を困難にしている。 これまでアルミプレス加工の対象はコンデンサーケースや器物などが中心で、特殊な加工品として熱交換器のフィンやキャンボディがあった。 フィンやキャンボディは潤滑剤として特化したものが開発されているが、そのほかの一般加工品は薄鋼板用の潤滑剤が転用されていた。 アルミ一般加工品の潤滑剤に対する要求はSP材と同様ダイフェースの摩擦制御と焼付ききずを防ぐことが主で、二次的な要求としてはさび止め性や洗浄性であった。