高品位プレス成形品を生み出す寸法·形状測定＆分析·検査の基礎技術⑥形状の測定（3）マルチカメラによる3次元座標計測と多関節型3次元測定機の活用例

摘要

量産性に優れたプレス工法はさまざまな産業分野の部品製造に活用され、日本の基幹産業を支える重要な位置付けにある。これまで切削を必要としていた形状も、新たな技術を付加することでプレス工法への切換えが展開されている。リードフレームやコネクタなどをはじめとする電気·電子分野においては、“微細·精密”のみならず、曲げや絞りなどを加えた複雑で立体的な形状も求められている。試作段階では測定顕微鏡や輪郭形状測定機、真円度測定機、また最小径15μmの極小スタイラスを用いた微細形状測定システムなどの測定機が活用されている。量産段階では主にタッチ式プローブとの併用も可能なCNC画像測定機などが活用され、SEMI業界などからの厳しい寸法公差や品質要求に応えている。