超高圧変電所の排熱を利用した東京·新川地区

摘要

東電不動産管理は平成14年現在，東京·神奈川·多摩等の11地区で昭和59年4月から地域冷暖房事業を営んでいる。これらの地域冷暖房の熱供給システムは，氷蓄熱の先駆けとなる中央区銀座プランタンデパートほかに供給の，銀座2，3丁目地区を始め，既成街区への熱供給導入の可能性と,都市型空調システムの必須アイテムになりつつある電力を賢く利用するシステムを，熱供給事業を通して実践し社会に貢献している企業である。 その中の一つ新川地区は，昭和62年11月から東京都中央区にある，東京電力永代橋超高圧変電所の排熱を利用して，事業指定エリア内の整備街区の成長，環境変化や時間的変化へ柔軟に協調させ，都市特有の複雑多岐化する条件に馴染む構築を試みている。 地域の対象建物内に熱供給施設を分散配置する蓄熱方式で，信頼と事業性の高い斬新な熱供給システムである。