トップランナー変圧器の現状と今後の展望

摘要

電気機器のエネルギー消費の低減は、化石エネルギーをはじめとする一次エネルギー消費の低減により、地球温室効果ガスの多くを占めるCO{sub}2を低減し、地球環境保護に大きく寄与する。 ビル·工場の配電に使用される高圧配電用変圧器が産業電気機器として、初めて、配電用変圧器の省エネ法特定機器指定により、2002年12月「変圧器の性能向上に関する製造事業者等の判断基準等」が告示された。さらに2006年3月省エネ法·工場·事業所判断基準ヘトップランナー変圧器の採用に関する規定が加えられ、判断基準に示されたエネルギー消費効率を上回るトップランナー変圧器の達成年度が2006年4月油入変圧器、2007年4月モールド変圧器がスタートした。 これにより日本国内の配電用変圧器は省エネ化の時代を迎えた。 本文はトップランナー変圧器の製品化と省エネの現状と展望について紹介する。