省エネは小さな実践から

摘要

このたび図らずもエネルギー管理優秀技能者として省エネルギーセンター会長表彰の栄誉を受け5非常に名誉に思うと同時に長い間省エネに関係する仕事に携わってきた私にとって大きな区切りを感じる出来事になった。 この際，私が省エネに携わってきた内容について思い起こし,ニれから省エネに携わって行く人に記したいと思う。 私は昭和36年3月に工業高校を卒業し当社に入社した。 在学中に2級ポイラ技士の免許を取得していたためか教育期間を終わって配属されたところが動力課だった。 この時点から省エネ関係に携わっていくことが逼命づけられたと言える。 当時工場は操業を開始して5年目で電気事業法で決められた石炭を燃料とするポイラタービン自家発電設備があり熱管理指定工場となっていた。動力課長以下数人の技術担当者が設計,管軌道転保全に関する仕事を担当し,作業員はあまり技術的な内容が分からない状況で仕事が進められていた。