通信品質を監視するモニタシステム

摘要

横河電機は，ネットワークのエンドポイント（端末とルータの間）に取りつけることで，データの遅延や通信速度が変化する"遅延ゆらぎ"（シソタ）といったデータ通信品質を監視するQoS（クオリティ?オブ。 サービス）モニタシステムを開発した。 このシステムは，センサにあたるQoSプローブ「IQlOOO」と専用ソフトウエア「QoSマネージャソフトウエア」で構成される。 インターネット環境が広く普及するにつれ，ユーザーが通信事業者（キャリ瓜ア）や工SP（インターネット·サービス·プロバイダー）事業者に対して求めるサービスの質は，従来のベストエフォート型（通信速度などのサービス保証がない代わりに低料金の通信サービス）から，通信速度や通信品質の重視へと変化している。このような高品質な通信サービスの実現のためには，ネットワーク上の通信品質を常時監視し，早期に正常化させることが重要になる。 とくにデータ伝送の異常な遅延や，伝送速度が早まったり遅くなったりする"ゆらぎ'が生じると，データの欠落が生じる恐れがある。