第7回グリッドコンピユーテイングに関する標準化活動

摘要

グリッドコンピューティング（以下，グリッドという。 ）とは，サーバー，ストレージ，ネットワークなどの計算機資源を仮想化し，必要に応じて組合せ計算機環境を提供する技術である。 ここでいう計算機資源とは，地理的に分散していたり，異なる組織にまたがっていたり,異機種が混在することもある。 したがって，グリッドの実現にはプロトコルやインタフェースの標準化や相互運用性の確保を欠くことができない。 グリッド技術の標準化は，GGF（Global Grid Forum）を中心に進められており，IETF（Internet Engineering Task Force）と同樣,ボトムアップ式のフォーラム標準である。当初は，科学技術分野の研究者が中心に進められてきたが，ここ2～3年くらいの間にビジネスの世界でも盛んに取り上げられるようになってきており，ビジネスユースに関係したグリッド技術の標準化も進んでいる。