青紫色半導体レーザ技術

摘要

新·三種の神器としてDVD（Digital Versatile Disc）録画再生機，高精細·大型ディスプレイ，及びデジタルカメラが急速に普及した。 これらの相乗効果に加え，テレビ放送のデジタル化とパソコン（PC）やゲーム機の高機能化により情報量はますます増加することから，発振波長405nm帯の青紫色半導体レーザを光源とする次世代DVDに大きな期待が寄せられている。 発振波長405nm帯の青紫色半導体レーザの材料は1nGaAIN（インジウムガリウムアルミニウム窒素）系混晶が適している。 この材料の最大の特徴は，直接遷移型であり，赤色から紫外までの発光素子が可能であることである。 近年，横方向成長と呼ばれる新技術の導入により，光出力30mW，温度60℃で15,000時間という高い信頼性の青紫色半導体レーザが報告侶された。 一方,同じ時期に，InGaAIN系混晶に適した結晶欠陥の少ない導電性GaN基板が開発され，徐々に青紫色半導体レーザの開発に適用されるようになった。