多結晶シリコン：半導体主原料の浮沈と太陽電池用途の勃興期を回顧して

摘要

1995年6月末より2004年3月末までの約9年弱の間、（株）トクヤマにおいて多結晶シリコン（ポリシリコン）の営業に携わり、協会のシリコン部会に名を連ねたということで、今春協会事業功労賞の栄誉を受けた。多結晶シリコン（ポリシリコン）は、所謂『イレブン·ナイン』の高純度を誇り、シリコン単結晶·ウエーハの大元の原料で、半導体業界にとって必要不可欠の原料である。 サイクルがあると言われるほど浮沈の激しい業界の基礎原料だけに、ITバブルの崩壊等半導体業界を取り巻く経済環境の変化の都度、過酷な荒波に幾度か呑み込まれ翻弄され続けた。