高速回転7,200rpmを実現した2.5型500GバイトHDD

摘要

近年，ノートパソコン(PC)の用途が多様化するに伴い，HDD（磁気ディスク装置）も用途に合わせた性能が求められ，特にAVデータ編集用の高性能PCには記憶容量の大きいHDDが必要となっている。東芝は，磁気ディスク2枚で500Gバイトの記憶容量を実現し，7,200rpmの高速回転性能を持つ2.5型HDDを開発した。開発にあたっては，高速回転化と大容量化に対応するために，風乱抑制機構，重心ずれ補正機構，及び高剛性サスペンションなどの新機構設計やサーボデータ記録時に発生するずれ(RRO: Repeatable Run Out)の補正機能により磁気ヘッドの位置決め精度を向上させ，ヘッドとディスクの特性改善とイタラテイブECC (Error Correction Code)により記録密度を高めた。また，サスペンションの軽量化と落下センサの採用で耐衝撃性を向上させたほか，低騒音化と低消費電力化も実現した。