IP プラツとフオーム上の通信新技術の動向

摘要

IP（Internet Protoco虹技術の歴史は古く，ルーツである米国国防総省の実験システムの構築は1960年代にさかのぼる。 1970年代以降の半導体技術の急速な発展による処理の高速化並びに機能の高集積化,更にオペレーティングシステム（OS）や各種ソフトウェア設計技術の進展を経て，1981年にホストコンピュータ間のオープンなデータ通信のための標準仕様である"Internet Protocol"という概念が初めて提唱された。 当時は，電話などの電気通信ネットワークとコンピュータ用のパケット通信ネットワークは独立していたが，前者のデジタル化により音声とデータ通信を続一的に扱い，更に，マルチメディア情報を高速かつ低価格で提供する通信ネットワークへの期待から，近年は両者を統合繁る気運が高まっている。 特に1990年代後半からIP関連技術は広く支持を集め，現在は情報通信の多くの分野で隆盛を誇っている（図1）。