Computerization of Medical Information and their Active Use

摘要

厚生労働省の中安でございます.パネリス卜の1人としてお話をさせていただくわけですが，第1番バッターというのはだいたい前座を務めるものでございまして，評価，ミ一ニングフルユースということはこの後のパネリストの先生方からお話がいただけるということで，恐らくそのデータというのは，臨床の場から得られるものというのを後向きコホート的にいかに活用できるかというところが命題であるかと 思っております.そして，その作成したい，もしくは使いたいデータを作るという作業が実は一番コストリーで大変なわけですね.ですので，日々の診療を通じて蓄積していくデータが有用に研究なり，次のサ— ビス産業の創出なりに利用できればというふうに考えるわけです力5，私は医療情報学会という学会にも属しているのですが，電子カルテをどう使おうかという議論に終始しているうちは，なかなかこのデ一タが出ていかないというジレンマに少し陥っていまして，今のわが国の政府としての医療ICT (information and communication technology)の政策と，本当に使えるデータとの間に少し温度差があるのではないかと いうことをテーマに今日は少しお話をさせていただければと思います.