クロマトグラフィツクインパルス応答法による超臨界流体中における有機化合物の相互拡散係数の測定

摘要

超臨界流体中における各種化合物の相互拡散係数D{sub}12の測定は1960年代から報告されているが，1979年のSwaid and Schneiderによる報告以来，ほとんどの測定がmylor法によるものである。 Taylor法は1953年Taylorが理論的に基礎を確立し，Arisが発展させたもので，これまで，気相，液相，超臨界相における拡散係数測定に広く用いられてきた。同法は過渡応答法の一種で，溶媒が層流で流れている円管内に，入力信号としてパルスで溶質成分を注入して，下流のある一点でその濃度応答を測定し，注入点と測定点間の応答曲線の広がり（分散）から拡散係数を求めるものである。