成長踊り場で戦略再調整

摘要

世界経済は，長引く欧州債務危機の影響など先進国の低迷，新興国の成長スローダウンなどから，ここ1年半は低空飛行を余儀なくされてきた。2013年も総じて調整局面を脱していない。しかし，背後ではオバマ政権2期日の米国と中国の新指導体制の発足，欧州連合（EU）の再統合機運など，世界経済の新しい枠組みの模索が本格化，米国のシエール革命の世界的なエネルギー情勢への波及など，より長期の地政学的な構造変化が胎動しつつある。