国内生産能力が2割縮小

摘要

スチレンモノマー（SM）業界では，三菱化学が2011年3月に鹿島事業所の設備を停止してスチレン系事業から撤退したのに続いて，2012年5月には電気化学工業が千葉工場にある2基の設備のうち1基を停止した。これにより，国内全体のSM年産能力は2010年末に比べ2削減の267万トンに縮小した。2011年の内需は，主力誘導品であるポリスチレン（PS）の国内需要減少が響き，前年比5％減少した。輸出も2年連続で1割落ち込んだが，生産能力が削減されたことで当面の過剰能力はなくなる。