世界の化学業界団体の集まりとして活動しているのが,国際化学工業協会協議会(International Council of Chemical Associations;ICCA)である。 2002年のヨハネスブルク·サミットからスタートした化学物質によるリスクを最小化しようという動きや,本年末のCOP15に向けた地球温暖化対策など,化学業界にかかわるグローバルな重要課題に対して世界の化学業界として対応できる組織はICCAをおいてほかにない。 いずれの課題に対してもプロアクティブに取り組もうとする機運がICCAのなかでも急速に高まっており,2007年秋に組織改革が決定され,主要課題に対応して従来の組織を見直すとともに,活動の迅速化を図る意味でも企業のトップのリーダーシップを生かす体制が組まれることとなった。 新しい組織体制の下で,現在までほぼ1年間の活動が行われてきたところであるが,これまでの動きを振り返るとともに,今後の展開とわが国の役割を考えてみたい。
展开▼