急激な円高の進展に対応を急げ円高是正策を政府に求めていくべき

摘要

世界経済が2009年夏以降回復基調の兆しを見せるなかで、円高が続いている。2009年11月27日には一時的に1ドル84円台と1995年以来14年ぶりの円高を記録した。現在の外国為替市場には、米国の金融緩和政策のもと、円高への期待が渦巻いている。本来、円高とは日本経済の強さを反映するものである。しかし、現在の外国為替相場の状況は円高というよりもドル安という表現が正しい。