昭シ、在庫評価損で赤字計上CCSベースでは3.2％の経常増益

摘要

昭和シェル石油の2008年度連結業績（2008年1月1日～12月31日）は、売上高が3兆2,728億100万円、前期比6.2％、1,901億5,900万円の増収ながら、営業段階では122億8,300万円、経常段階では100億6,500万円、最終損益では162億2,100万円のいずれも赤字に転落した。 前期比では営業損益は1,010億9,600万円、経常損益は1,027億7,500万円、最終損益は599億5,100万円も悪化している。 期後半の原油価格急落で在庫評価損が膨らんだのが主因。 シェル·グループが業績比較に使用しているカレント·コスト·オブ·サプライ（CCS－棚卸資産の在庫評価の影響を除いたもの）ベースでは、経常利益は逆に456億9,700万円の黒字、前期より14億2,600万円、3.2％の増益である。 年間配当金は1株当たり36.00円を据置く予定。原油価格はドバイ·ベースで年間平均94.2ドル／バレル（前期68.9ドル）、為替レートは103.5円／ドル（117.9円）。円建てkl当たりの原油価格は49,700円から64,700円へ上昇している。