景気回復へ向かう中国大市場へ更なる関心必要

摘要

2009年も4ヵ月問が経過し、先進国が依然不況にあえいでいる中で、中国に景気回復への兆しが見えてきた。 それに対して、日本経済の先行きは厳しい。 IMF（国際通貨基金）等の国際機関は、日本、米国をはじめとする先進国に関して大きなマイナス成長を相次いで予測している。 2009年4月22日時点におけるIMFの予測では、2009年の経済成長率は、日本がマイナス6.2％、米国がマイナス2.8％、ユーロ圏がマイナス4.2％、世界経済全体で見てもマイナス1.3％と、1945年の第2世界大戦終結以来、64年ぶりの初めてのマイナス成長に落ち込むと予想している。 まさに、戦後最悪の不況という言葉は誇張ではない。 その中でもとりわけ、日本の景気悪化が際立っている。