真空管アンプ、魅力的な音と値ギろさ追求

摘要

電源を入れると本体から突き出た真空管のフィラメントがほのかに光る。 CDをスタートさせ、美空管アンプに灯った明かりをぼんやり眺めながら部屋に流れる音楽を楽しむ－。 中高年のオーディオファンを中心に根強い人気を誇る真空管アンプ。 柔らかで奥行きのある音質が特徴で、かつてはアンプの主役だった。1970年代以降は高出力·低コストが利点のトランジスタを使ったアンプが主流になり、割高感のある真空管アンプはマニア向け商品というイメージノが定着してしまった。 そんななか、10万円台と値ごろ価格の真空管アンプをシリーズ展開し、マニア以外の音楽ファンからも注目を集めているのがトライオード（埼玉県越谷市）だ。 山崎順一社長は「オーディオは庶民の楽しみのはず。 できるだけ多くの人に魅力的な音の味わいを楽しんでもらいたい」と話す。