積層ずれを有する平織積層板の均質化弾-粘塑性解析手法の提案

摘要

数百本の繊維からなる繊維束を織った平織布を何層か積層させ，それに樹脂を含浸させた複合材料である平織積層板は，軽量かつ高強度·高剛性等の優れた特徴を有しているから，その材料特性を解析することは非常に重要である．このような解析に有用な理論として，マルチスケール理論の一つである均質化理論が知られている．この理論により平織積層板の特性解析を行う場合には，まず平織布がずれなく積層されているとして周期的内部構造を仮定し，その周期構造の最小単位としてユニットセルを定義する．