安全対策面に比べ一層の充実が求められる労働衛生等自主的対策（その1）

摘要

鉱業労働災害防止協会では、採石業の鉱災防加入に対応し、平成14年度事業として山口梅太郎東京大学名誉教授を座長とする「採石業における労働災害防止のあり方に関する調査研究委員会」を設置し、採石業における労働災害防止対策の実態について調査研究を行って参りました。この程、平成15年2月～3月に実施したアンケート調査結果がまとまりましたので報告書を作成（平成15年3月）し、その内容を本誌上でもご紹介する事と致します。 調査結果を見ると、法律、規則等で規制のある安全対策面は比較的多くの事業所で実施されているものの、法律規則の縛りの少ないメンタルヘルスなどの労働衛生対策、快適職場環境の形成、交通労働災害防止対策、KYT·労働安全衛生マネジメントシステムの教育·導入等に実施のばらつきが見られます。