Fiji-Viti Levu 島· Namosi地方· Waivaka地域における買入岩の特徴とporphyry型銅鉱化作用について（修士論文）

摘要

Fiji諸島共和国·Viti Levu島·Namosi地方では現在までにいくつかのporphyry型の金-銅鉱床が発見されている。 Waivaka地域では熱水活動による鉱化作用·変質作用が認められる。 Namosi地方には漸新世～中新世のWainimal層群と中新世～鮮新世のMadurausucu層群とそれらに貫人するいくつかの貰人岩が分布している。 Waivaka地域では，Medurausucu層群の中新世Namosi安山岩類が広く分布している。Namosi安山岩類は角礫凝灰岩，火山礫凝灰岩および溶岩から構成され，貫入岩の一つである閃緑斑岩に買入されている。 貫入岩体とNamosi安山岩類の接触部において銅鉱化作用が認められる。 また貫入岩中には黄銅鉱·斑銅鉱·磁鉄鉱が伴われる多量の石英細脈が観察されている。 本研究では，①Waivaka地域に分布している貫入岩類を分類し，鉱化作用を伴っている貫人岩の特徴を明らかにすること，②鉱石鉱物·変質鉱物の特徴を明らかにすること，③流体包有物均質化湿度測定により石英脈の生成温度を調べ，熱水活動の温度分布を明らかにすることにより探査に寄与することを目的とした。