東北地方太平洋沖地震により被害を受けたJR仙石線（陸前大塚～陸前小野間）の移設復旧工事

摘要

宮城県の沿岸線を走行するJR仙石線（図1）は，2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震により，広範囲にわたり津波の被害を受けた。このうち陸前大塚·陸前小野間は，線路や車両の流出など被害が甚大であり，この区間では周辺地域も同様に被災したため，東松島市は町全体を内陸の高台へ移転する復興街づくり計画を策定した。JR仙石線も東松島市の街づくり計画に合わせた形で高台を通るルート案を採用し，この区間に位置する東名駅·野蒜駅を含めて移設復旧することとした。