中国電力、「水電解水素製造型燃料電池」開発2020年までに1kW級の家庭用販売を目指す

摘要

中国電力㈱は、水処理を中心とした環境装置メーカー㈱神鋼環境ソリューション（神戸市）と共同で、1kW級固体高分子形燃料電池と水電解水素発生装置を組み合わせたハイブリッド式燃料電池コージェネシステムを開発し、10日から松江市内で実証試験を開始した。 安価な深夜電力で水を電気分解することで水素を製造·貯蔵し、昼間燃料電池に供給して発電および温水供給を行うコージェネシステム。 一般家庭への設置を視野に出力1kWのコンパクトなパッケージ化と完全自動運転を採用した。特徴は①高効率電解モジュール採用で従来比120％の電解効率②改質器が不要で発電効率が向上③作動温度が70℃程度と低いため、起動·停止が容易で運転操作性や保守性（長寿命化）に優れている④低騒音·低振動で住宅地にも設置可―等。 今後は17年1月末まで実証試験を行い3月中に評価をまとめる予定。