通商白書2011年版:経済産業省通商政策局企画調査室－36－

摘要

6極における通商関係の変化を腑瞰するため、各国·地域間における貿易額（輸出額＋輸入額）と、それら6極間貿易総額に占める名2国·地域間貿易額のシェアを確認する。3時点それぞれについての特徴を見てみると、1990年時点では、NAFTA－EU、NAFTA－日本、EU－日本と、いわば先進国·地域間の貿易が全体の半分以上を占めている（61．5％）ほか、シェア順位上位からみると貿易量が目立つのは日本－ASEAN（7．9％）、NAFTA－ASEAN（6．5％）やEU－ASEAN（5．8％）であり、いわばEU·NAFTA·日本という先進国地域が主導する貿易関係に、次点としてASEANが加わるという貿易構造であった。