Journalof Hepato－Biliary-Pancreatic Surgeryの発刊からimpactfactor取得への道筋-難産から生まれた英文機関誌－

摘要

日本肝胆膵外科学会の英文機関誌発刊までには幾多の障害があり，それを語るには学会発足までの歴史的背景を述べる必要があろう．1980年代半ばには，肝胆膵領域に関する外科系研究会として日本胆道外科研究会，日本膵切研究会等に加え，肝臓外科研究会発足の動きがあった．しかるに，当時，胆嚢癌や胆管癌に対して，肝切除と膵頭十二指腸切除を同時に行う肝膵同時切除術（HPD）が行われるようになり，個々の研究会での勉強よりも，統一した研究会が必要であると考えた．