呼吸同期·息止めF-18 FDG PET検ぉアンケート調査報告(日本核医学会分科会呼吸器核医学研究会ヮーキンググループ）

摘要

呼吸器領域のF-18 FDG PET検査では、呼吸運動の影響による画像劣化、病変の位置ズレ、病変コントラストやSUVの低下、CTを用いた減弱補正のアーチファクトなどを解決するため、呼吸同期/ 息止めPETが試みられている。日本核医学会分科会の呼吸器核医学研究会ワーキンググループでは、本邦における呼吸同期/息止めPETの導入の現状や問題点を把握するため、全国のPET施設を対象にアンケートを送付し、施行施設の割合や、撮像方法、有用性や改善点などを調査した。合計124施設からの回答が得られ、呼吸同期/息止めPETを施行している施設はこの内33施設（26.6 %)であった。施行している施設では、呼吸同期法よりも息止め法を採用する施設が多く （76.4%)、深吸気で1回のみの息止めで撮像する方法を採用し検査時間も10 分未満で終える施設が最多であった。