核医学臨床講座：心臓核医学ガイドライン（日本循環器学会）の解説

摘要

心疾患の診療における心臓核医学検査は，診断， 重症度評価，治療方針の決定や予後評価に広く用 いられている。2003年にAHA/ACC/ASNCの心臓核医学検査のガイドラインが発表されているが日本循環器学会では，欧米報告に加えて我が国の報告についても詳細に検討し，我が国における心臓核医学検査のガイドラインを2005年度に公表した。今回、この5年間の新たな知見、特にわが国での心筋血流ィメ 一ジングによる予後評価データおよびわが国を中心に発展してきたBMIPP, MIBG心筋イメージングの進展を取り入れ改訂作業を行つた。本ガイドラインの目標は心疾患の診療に心臓核医学検査を有効かつ効率的に活用していただく事である。