臓器別がん検診とがん予防9)膝がん，胆管がんの早期

摘要

2011年時点において，膵がんの死亡者数は増加傾向であり，早期診断が重要となって くるが，ステージI以下で診断される症例は非常に少ない.小膵がんの診断において，超音波内視鏡（EUS)は有用な手技であるが，腫瘤を形成 しない膵上皮内がんの診断には内視鏡的経鼻膵管ドレナージ（ENPD)留置が有用であ る.胆管がんのリスク因子（胆管拡張型の膵?胆管合流異常，原発性硬化性胆管炎）症例以外 に，急性膵炎症例でも早期胆管がんを有する可能性があることを念頭におく必要がある.