不応性貧血の細胞形態学的細分類

摘要

骨髄異形成症候群（Myelodysplastic syndromes，MDS）のうち不応性貧血（Refractory anemia， RA）は一般には，予後良好群に分類されるが， RAの中にも予後が不良な症例もあり，RAは不均一な一群であると考えられる。 MDSの予後には血球形態異常が関連すると報告されている。また，Rosatiらは形態異常が3系統におよぶRAとRA with ringed sideroblasts （RARS）をRefractory cytopenia with multilineage dysplasia （RCMD）と定義し，RCMDは形態異常が主に赤芽球にあるRA/RARSと比較し予後が不良であると報告している。